国指定史跡名勝 桂春院庭園


江戸時代に小堀遠州の弟子、玉淵坊により作庭された四つの庭園は、修行に入った人が悟りを開くまでを表しており、国の史跡名勝庭園に指定されています。

清浄の庭

方丈北側に位置する坪庭。石組みの滝の響き、白砂の渓流の音の表現を眺めて身を清める枯山水のお庭です。

 

侘びの庭

書院から既白庵へ通じる露地庭。内露地と外露地に分かれており、巧みに作られた静寂の侘びの空間で心を整えます。

 

思惟の庭

方丈の東側の左右の築山に、点在する石を十六羅漢石、中央の礎石を坐禅石にみたてて、さながら深山幽谷、仙境の地の中で坐禅を組み思いに耽ります。

 

真如の庭

方丈南側の崖をつつじの大刈込で蔽い、その向こうは生いしげる楓の樹木におおわれ、一面に杉苔の美しい中に、小さな庭石をさりげなく七・五・三風に配置して十五夜の満月(悟り)を表現しています。